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◆◇◆自伐型林業推進協会メルマガ vol.57 ◆◇◆
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3月末に自伐型林業推進協会の年度末の理事会を開き、自伐協の3年間を振り返りながらの総括をしました。

 2016年度に3年目を迎えた当協会の活動は順調に広がりました。小規模な山林を有する林業家やこれから自伐型林業家を志す方に対し、全国約25自治体が支援するようになり、当協会に直接自伐展開のサポートを依頼する自治体も6自治体となりました(初年度は1自治体)。各地で実際に自伐に取り組みだした実践者グループは70程度を数え、賛同する企業も10を超えました。設立当初はどこも相手にしてくれなかった助成団体の活動支援も集まるようになり、特に代表理事が日本財団の「ソーシャルイノベーター」に選ばれ、多くのメディアにも取り上げられました。

 全国的に活動が広がる一方で、会員はもとより、自伐型林業を始めようとする個人やグループへのサポートが十分とはいえませんでした。そこで、4年目は原点に戻り、自伐型林業の研修を始めた「担い手の育成」や、これから林業をやりたいという方の「山の確保」、そして地域展開を支える自治体への継続サポートをお手伝いできるような形を確立したいという意見が出されました。そのためにも、当協会だけで課題を抱えるのではなく、賛同団体とじっくり連携を深め、講師の方々の協力を得て、事務局体制も強力にしていきたいと思っています。

 さて、年度も新たになりました。昨年度末に開催された東京の会員イベントを大阪でも開く予定です(4月25日で調整中)。また、2017年度の総会は、6月中旬に大阪での開催を予定しております(土日を想定)。いずれのイベントも、改めて会員のみなさんにはご案内を差し上げたいと思います。今年度もどうぞよろしくおねがいします。(事務局・上垣)

※この「自伐型林業推進協会メルマガ」は、会員や配信をご希望された方、自伐型林業推進協会の役職員等から紹介を受けた方々に、お送りしています。

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最新ニュース 2017/4/3

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《目次》
【1】<自伐林業者情報>
 橋本家「脱サラ・非皆伐が行き着いた自伐の道」(徳島県那賀町)

【2】<イベント報告1>
 会員向けイベント「自伐型林業オープントークin東京」を開催しました

【3】<イベント報告3>
 広葉樹地域のオリジナル林業を目指すシンポジウム「長浜スタイルの提案」に70名が参加

【4】<イベント報告2>
 高山市のフォーラム「これからはじめる週末林業のすすめ」に約120名が参加

【5】自伐型林業に関する書籍はコチラ

【6】自伐型林業推進協会の会員募集中!

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【1】<自伐林業者情報>
 橋本家「脱サラ・非皆伐が行き着いた自伐の道」(徳島県那賀町)
 http://jibatsukyo.com/person/hashimotofamily
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  橋本光治(みつじ)さんの山をはじめて見た人がまず驚くのが、樹種の豊富さだ。スギを中心とした人工林のほかに、尾根筋にはモミ、ケヤキ、シイ、カシなどが生育し、110ヘクタールある橋本家の山には、300種以上の植種があるという。広葉樹の落ち葉は腐葉土となり、良い木を育てる栄養豊富で保水力の高い土壌を作り上げる。持続可能な林業経営が評価され、2016年には内閣総理大臣賞と農林水産大臣賞をダブル受賞した。しかし、そこに至るまでの道のりは平坦ではなかった。橋本さん一家が「自伐林家」として自立するまでの道のりとは──。(写真:高木あつ子 文:自伐型林業推進協会)

<脱サラ・非皆伐が行き着いた自伐の道>

 1979年、一組の夫婦がそれまでの安定した暮らしを捨てて、四国の霊峰「剣山」の南麓で林業をはじめた。
 山仕事の経験があったわけではない。夫の橋本光治さんは銀行員、妻の延子(のぶこ)さんは育児に追われる日々を過ごす、どこにでもいるごく普通の夫婦だった。

 ただ、二人には気になっていることがあった。
 延子さんの家系は徳島県那賀町で代々林業を営んでいて、父が山を受け継いでいた。それが、木の伐倒や搬出を業者に委託するようになってから山が荒れはじめ、なかには樹齢100〜150年の良質な木が伐られていた。それに危機感を持ったのが、光治さんだった。
「私も那賀町育ちで、妻の祖父は小さいころからよく知っていました。自然と調和した山づくりは素晴らしいものでした。それが、林業を業者に委託していたのでは山から木がなくなってしまう。『これはアカン』と思った。林業はずぶの素人でしたけど、それで会社を辞めたんです」

 とはいえ、林業経営はすでに厳しい時代に入っていた。さらに、郷里に戻って間もないころ、二人に思わぬ事態が降りかかる。橋本さん夫婦に林業を教えるはずだった祖父が亡くなったのだ。
 それだけではない。遺産相続で数千万円の相続税を払わなければならなくなった。大面積の皆伐をすれば支払いも簡単だが、山は荒れ、再投資に莫大な費用がかかる。思案の末、税務署にかけあって分納する道を選んだ。サラリーマンとして毎月安定した給与がもらえる生活は一変し、税金の支払いに追われる日々となった。
「そりゃ夜も眠れん日々でしたよ…

続きは以下より
■橋本家「脱サラ・非皆伐が行き着いた自伐の道」(徳島県那賀町)
 http://jibatsukyo.com/person/hashimotofamily

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【2】<イベント報告1>
 会員向けイベント「自伐型林業オープントークin東京」を開催しました
 http://jibatsukyo.com/info/event/170315-opentalk
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 本日(3月15日)は会員向けイベント「自伐型林業オープントーク」を都内で開催し、首都圏を中心に、遠くは奈良県や岐阜県から約30名の会員が集まりました。

「山林を買う時の相場はいくらぐらいですか」「山を借りる時の契約の方法はどんなものがありますか」

 輪になっての合同相談会では、次々と質問が出ました。代表理事の中嶋健造や若手自伐林家の中島大輔さん(東京・青梅市)に加え、自伐協講師の一人である山口祐助さん(みなかみ町の講習帰り)と直接意見を交わす場となり、参加者と距離感の近い対話になり盛り上がりました。ちなみに今回のオープントークは3回目でしたが、今まででもっとも新規入会者の多い回となりました(本日13名入会)。

 イベントの規模は大小それぞれ一長一短ありますが、小規模ならではのイベントの進め方があり、前半の講演でも疑問があったら都度質問を受け付けるスタイルで企画しました。今後も会員向けには、密度の高い集いの場をつくっていきたいです。4月から4年目となるNPO法人 自伐型林業推進協会ですが、関西、東北など、各地でも続けていけるよう計画して行きたいと思います。

写真や当日の模様は以下を参照
■会員向けイベント「自伐型林業オープントークin東京」を開催しました
 http://jibatsukyo.com/info/event/170315-opentalk

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【3】<イベント報告3>
 広葉樹地域のオリジナル林業を目指すシンポジウム「長浜スタイルの提案」に70名が参加
 http://jibatsukyo.com/info/event/170318-nagahama
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  滋賀県長浜市で3月18日、地域オリジナルの林業を目指すシンポジウム「自伐型林業フォーラム〜長浜スタイルの提案〜」が開催され、長浜市内の山林の半分を占める広葉樹をテーマに市民が意見を交わしました。当協会が事業委託を受けている長浜市の年度締めのイベントで、約70名が集まりました。自伐型林業展開に取り組んで3年目を終えようとする長浜市で、いかにして山主や地域の住民がみずから山を管理し整備する「自伐型林業」が成立するのか、特に経済的・金銭的価値の出やすい樹種(スギ・ヒノキ等)が十分にない長浜市での展開を市民とともに考える機会となりました。

 当協会から上垣喜寛(事務局長)が山主および地域住民みずからが整備し管理する「自伐型林業」を振り返り、後半には広葉樹を活かした林業事業体の取り組みや、出口である建築分野、そして北海道、奈良県など全国の事例を紹介しました。具体的なポイントとしては、山林に作業道を張り巡らせて低コスト林業のインフラを築いた上で、いかにできるだけ山林に木を残して最低限の素材生産で収入をアップさせるかという点でした。「全国に広葉樹活用の事例はほとんどなく、長浜でそのスタイルが確立できるよう自伐協も支援していきたい」とコメントしました。

 続いて「ながはま森林マッチングセンター」の中川仁男アドバイザーからは、「施業は針葉樹のように単純ではない。キノコようには短伐期で萌芽更新を図り、用材としては長伐期を目指すような成長のさせ方もある」と、広葉樹の活かし方や山林の整備の仕方などの紹介がありました。「里山林」という言葉を出しながら、農業と密接に関わり人の生活をつくろうと呼びかけがありました。

続きや当日の模様は以下
■広葉樹地域のオリジナル林業を目指すシンポジウム「長浜スタイルの提案」に70名が参加
 http://jibatsukyo.com/info/event/170318-nagahama

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【4】<イベント報告2>
 高山市のフォーラム「これからはじめる週末林業のすすめ」に約120名が参加
 http://jibatsukyo.com/info/news/170323takayama
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 自伐型林業講演会「これからはじめる週末林業のすすめ〜チェーンソーと軽トラから始める自伐型林家への道〜」(主催:高山市美しい森林づくり実行委員会)が3月23日、高山市役所のホールでおこなわれました。

 多くても100人だろうということで、100席用意していましたが、約120人ほどが参加してくれ満員御礼となりました。

 高山市はまだ自伐展開を実施していませんし、まだ検討段階です。今回の反応を見て進捗があるか気になりますが、熱心に訴える地元の方もおられましたし、近隣地域には地域材活用に積極的な家具メーカーの飛騨産業さんもおられます。何とか展開が進んでもらいたいところです。

 岐阜県は林業地です。ただ、しょう自伐展開地域がまだない、全国でも数少なくなった未開の地ですので何とか頑張ってもらいたいですね。

写真などは以下を参照
■高山市のフォーラム「これからはじめる週末林業のすすめ」に約120名が参加
 http://jibatsukyo.com/info/news/170323takayama

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【5】自伐型林業に関する書籍はコチラ
 http://jibatsukyo.com/books/
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 「自伐型林業を知るための本ってありますか?」そんな問い合わせがあります。自伐協のホームページにはいくつかの雑誌や書籍を掲載していますので、ぜひ参考に見てみて下さい。

 http://jibatsukyo.com/books/

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【6】自伐型林業推進協会の会員募集中!
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自伐型林業に関心がある、これから取り組みたいなど、仲間を募集中です。当会の趣旨に賛同してくださった方は、入会申込みフォームから簡単に申込できます。

■自伐型林業推進協会趣意書
http://jibatsukyo.com/incorporation/

■入会申込みフォーム
http://jibatsukyo.com/join/

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